こんにちは、坂上です。
働きながら宅建に一発合格をして、現在は宅建の受験生の合格を支援しています。
宅建は、通常年1回しかない試験でしたので、その年の問題を参考にするのは1年後の試験でした。
ところが2020年度はコロナの影響で、10月と12月に試験があります。
ということは10月の試験の内容が一番参考になる受験者は12月の受験者です。
まして2020年は民法の改正という宅建史上でも稀に見る変化の大きい年度です。
最新の法改正を交えた試験の内容が参考にならないわけはないのです。
では、12月の受験者は10月の問題をどのように扱うのがいいのか?について、私なりの考察を行います。
これは私が宅建に限らず、受験のサポートを長年しており、その経験を活かして、自分が受験生であればどうするか、あるいは受験生にアドバイスをする時に何と言うかを整理しましたので、ご参考にしてください。
基本は真っ先に問題を解く

12月に受験を予定している人は、10月の問題が公開されたら、真っ先に問題を解きましょう。
基本的にはこのスタンスが一番自分のためになると思います。
全範囲の勉強が終わっていないので、解けない問題もある…と思うかもしれませんが、最新の傾向をいち早く知ることは、自分の勉強の方針にも役に立ちます。
解答解説を見ながらでもいいので、どういう問題がどれだけ出たのか?を知ることは、ほぼデメリットはありません。
私は大学の受験指導にも関わっていますが、例えば早稲田大学のような学部別受験(学部によって問題が異なる)では、その年の他の学部の問題を解くこともすすめています。
全ての科目を解く必要はありませんが、同じような知識が出るかもしれない社会は、確認の意味も含めて解くように指導しています。
宅建は大学受験と比較すれば、はるかに範囲が狭いです。
さすがに全く同じ問題は出ないと思いますが、どの単元から出題されているのか?は参考になります。
例えば権利関係のうち、何問は法改正の内容が出たか?は、直前期に範囲を絞るうえでは有効な材料になります(2019年度は改正前の内容を問う問題が多く出た)。
全範囲が終わってから問題を解く

仮に自分が10月に受験していたら合格したのか?は受験生にとって一番気になるポイントです。
どうせならある程度の実力がついてから解きたい、最低でも全範囲終わってから解きたい、というのも受験生の正直な気持ちだと思います。
しかし、10月に受験した人と、12月に受験する予定の人には大きな差がある、というのが私の考え方です。
それくらい直前に追い込む勉強というのは効果がある=集中力に差があります。
そのためおそらく12月受験生のほとんどの受験生が合格ラインに届かない…というのが私の見立てです。
だからこそ、早く解いた方がいいのですが、あと1週間程度で全範囲の学習が終わる(あるいは2周目が終わる)…のように、問題を解き始めるまでの時間が短いような場合は、終わるのが待つのも1つの方法です。
そして少し待ってから解くなら、せっかくですから、本番同様の環境で解いてみましょう(翌週の日曜日の13時~15時で解いてみるなど)。
自分の実力の不足を確認する

上記にもありますが、基本的には12月受験生のほとんどの受験生が合格ラインに届かない…と思ってください。
であるならば、何点取れたか?より、何がどれくらい分かっていなかったか?を確認する絶好の機会にしてください。
これは試験の王道であり、本番の試験問題ほど参考になるケースはありません。
ここまで12月受験者が10月の問題をどのように活用するか?をお伝えしてきましたが、いずれにしても民法改正という大きな変化と、年2回受験が重なる宅建の歴史に残る年度になりますので、自分自身が合格につながるようにお使いください。
今回もお読み頂きありがとうございました。
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