早稲田の日本史対策のためのオリジナル史料問題③

早稲田に独学合格

早稲田の史料問題攻略の第3弾です。

第1・2弾も合わせてお読みください。

早稲田の日本史・史料問題攻略 戦後史は施政方針演説に学べ①

早稲田の日本史・史料問題攻略 戦後史は施政方針演説に学べ②

今回も戦後内閣の施政方針演説を取り扱いますが、平成の内閣の施政方針演説をもとにしています(平成も大分前の出来事に感じてきましたね…)。

前回が早稲田関連の問題が少なかったので、今回は早稲田に関する知識を多めに入れました。


問題

次の史料を読み、問1~8に答えよ。

まず最初に,昭和天皇の崩御に対し,衷心より哀悼の意を表する次第であります。

【中略】(a)「平成」には,その名の示すごとく,平和が我が国の内外に達成されることを願う意味が込められております。私は,人類が希求する平和を恒久的に確保し,かけがえのない美しい地球を守り,育て,後世にのこしていくことこそ,新しい時代に生きる私たちに与えられた最大の使命であると確信いたしております。顧みれば,昭和の時代は,世界的な(b)大恐慌に始まり,悲しむべき大戦の惨禍,混乱と窮乏極まりない廃からの復興と真の独立,比類なき経済成長と国際国家への発展に至る正に激動の時代でありました。

【中略】今日,<c>等を契機として国民の間に政治に対する不信が広がっております。このことは,我が国の議会制民主主義にとって,極めて憂慮される事態であると認識いたしております。

【中略】我が国が国際的貢献を果たすに当たっては,まず自国の平和と安全を守る努力がその前提となります。私は,(e)日米安全保障体制を堅持し,その円滑かつ効果的運用を図り,また(f)非核三原則と文民統制を確保しつつ,中期防衛力整備計画に従い,節度ある防衛力の整備に努めてまいります。

【中略】(g)ソ連との関係では,最近の2度にわたる外相会談で,日ソ間に横たわる諸問題や緊要な国際問題について率直な意見交換が行われました。我が国としては,北方領土問題を解決して平和条約を締結することにより,真の相互理解に基づく安定的な関係を確立することが一貫した方針であります。

【中略】政府としては,先般,新税制実施円滑化推進本部を設けたところでありますが,今後とも私自ら陣頭に立って,新税制について理解を得るための広報や相談等を積極的に実施し,また,(h)消費税が円滑かつ適正に転嫁されるようきめ細かな対策をとるとともに,便乗値上げの防止にも配慮してまいります。


第114回(常会) 施政方針演説



問1 下線(a)の元号を発表した官房長官は誰か。


問2 下線(b)は1929年9月4日頃から始まったアメリカの株価の大暴落に端を発しているが、これ以後に起きた出来事を1つ選べ。

ア  張作霖爆殺事件が起きる

イ  統帥権干犯問題が発生する

ウ  普通選挙法に基づく最初の総選挙(第16回衆議院議員総選挙)が行われる

エ  鈴木商店が破綻する

オ  大隈講堂が竣工される


問3 cは未公開株の譲渡が表面化されたことによる疑獄事件だが、この事件名を答えよ


問4 (e)について、日本の内閣と出来事の組み合わせとしてあてはまらないものを1つ選べ

ア  吉田茂内閣の時に日米安全保障条約が締結された

イ  三木武夫内閣の時に日米防衛協力のための指針(ガイドライン) を策定・了承される

ウ  鈴木善幸内閣の時に、日本から1000海里以内のシーレーン(海上航路)の防衛を約束する

エ  岸信介内閣の時に日米新安全保障条約が締結された

オ  佐藤栄作内閣の時に、沖縄返還協定が締結された


問5 下線(f)の言葉を最初に使った総理大臣は後にノーベル賞を受賞しているが、この人物より前にノーベル賞を受賞した人物を1つ選べ

ア  利根川進

イ  福井謙一

ウ  江崎玲於奈

エ  大江健三郎

オ  野依良治


問6 下線(g)について、1956年の日ソ漁業交渉の時の農林大臣は誰か


問7 下線(h)について、消費税率を2014年に8%、15年に10%に引き上げる法案を提出した時の総理大臣は誰か


問8  この施政方針演説を行った人物は誰か。


解答解説

問1 下線(a)の元号を発表した官房長官は誰か。

後に内閣総理大臣になる小渕恵三(早稲田大学卒)です。


問2 下線(b)は1929年9月4日頃から始まったアメリカの株価の大暴落に端を発しているが、これ以後に起きた出来事を1つ選べ。

ア  張作霖爆殺事件が起きる 

→ 1928年

イ  統帥権干犯問題が発生する 

→ 1930年

ウ  普通選挙法に基づく最初の総選挙(第16回衆議院議員総選挙)が行われる

→ 1928年

エ  鈴木商店が破綻する

→ 1927年

オ  大隈講堂が竣工される

→ 1927年


ということで正解はです。オは完全に早稲田に寄せた問題です。

イの統帥権干犯問題は、1930年の浜口雄幸内閣のロンドン海軍軍縮条約の調印をめぐって右翼や野党の政友会が同内閣を攻撃した政治問題です。


問3 cは未公開株の譲渡が表面化されたことによる疑獄事件だが、この事件名を答えよ

未公開株の譲渡、疑獄事件と言えばリクルート事件です。


問4 (e)について、日本の内閣と出来事の組み合わせとしてあてはまらないものを1つ選べ

ア  吉田茂内閣の時に日米安全保障条約が締結された

→ あてはまります。

イ  三木武夫内閣の時に日米防衛協力のための指針(ガイドライン) を策定・了承される

→ 1978年の福田赳夫内閣の出来事ですので、あてはまりません。これが正解の選択肢です。

ウ  鈴木善幸内閣の時に、日本から1000海里以内のシーレーン(海上航路)の防衛を約束する

→ あてはまります。

エ  岸信介内閣の時に日米新安全保障条約が締結された

→ あてはまります。

オ  佐藤栄作内閣の時に、沖縄返還協定が締結された

→ あてはまります。


ア・エ・オは戦後の内閣においては基本中の基本知識です。


問5 下線(f)の言葉を最初に使った総理大臣は後にノーベル賞を受賞しているが、この人物より前にノーベル賞を受賞した人物を以下から選べ

該当す人物は佐藤栄作であり、1974年ノーベル平和賞を受賞しています。

ア  利根川進 → 1987年 ノーベル生理学・医学賞

イ  福井謙一 → 1981年 ノーベル化学賞

ウ  江崎玲於奈 → 1973年 ノーベル物理学賞

エ  大江健三郎 → 1994年 ノーベル文学賞

オ  野依良治 → 2001年 ノーベル化学賞


ということで、が正解の選択肢です。


問6 下線(g)について、1956年の日ソ漁業交渉の時の農林大臣は誰か

河野一郎(早稲田大学卒)です。第1回でも扱った人物ですので、早稲田受験者であれば必ずおさえておきましょう。


問7 下線(h)について、消費税率を2014年に8%、15年に10%に引き上げる法案を提出した時の総理大臣は誰か

野田佳彦(早稲田大学卒)です。消費税の導入、引き上げには早稲田出身の総理大臣が関係しています。


問8  この施政方針演説を行った人物は誰か。

竹下登(早稲田大学卒)です。内容から昭和から平成になったタイミングであることが分かります。


ちなみに早稲田大学出身の総理大臣は以下の7名です。

石橋 湛山
竹下 登
海部 俊樹
小渕 恵三
森 喜朗
福田 康夫
野田 佳彦

平成の間に総理大臣を務めたのは石橋 湛山を除く6名で、これは出身大学別では最多です。今後関連する問題も増える可能性がありますので、まとめておさえておきましょう。


本日もお読みいただきありがとうございました。



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