早稲田の日本史対策のためのオリジナル史料問題④

早稲田に独学合格

早稲田の史料問題攻略の第4弾です。

第1~3弾も合わせてお読みください。

早稲田の日本史・史料問題攻略 戦後史は施政方針演説に学べ①

早稲田の日本史・史料問題攻略 戦後史は施政方針演説に学べ②

早稲田の日本史・史料問題攻略 戦後史は施政方針演説に学べ③

問題

次の史料を読み、問1~8に答えよ。

【中略】(a)第二次大戦後,四半世紀余の歳月が過ぎました。国際政治は,力による対立の時代を経て,話合い,協調へと移行してきました。これは,緊張と混迷のなかで多くの経験を積んだ人類の英知の勝利であります。

【中略】政府が,長い間の懸案であった(b)中華人民共和国との関係を正常化したのも,アジアの平和と安定に寄与すると考えたからであります。今後は互恵平等の精神で,両国間の親善友好関係の基盤をいっそう固めていかなければなりません。近く大使を派遣し,多くの実務関係の円滑な処理にあたらせたいと考えております。

【中略】わが国は,いま,内外から国際収支の改善対策を迫られております。【中略】このため(c)昭和46年12月,多国間通貨調整の一環として円平価の切上げを行ないました。


わが国は,戦後驚異的な経済成長を遂げ,国民総生産は100兆円に達しようとしております。昭和30年の12倍であります。【中略】したがって,こうした過密地域においては,(d)公害,(e)物価,土地不足などの問題が生じ,深刻になるのは必然であります。【中略】このような現状を改め・国民が健康で豊かな生活ができるようにするためには,(f)かたよった国土利用を改め,国土全体の均衡のとれた発展をはかり,きれいな空気と水,緑に恵まれた住みよく暮らしよい地域社会を計画的に建設することが必要であります。

【中略】国鉄は国民の足であり,輸送の大動脈であります。わが国の輸送は,その地形,地勢上の理由からいって,道路,鉄道,内航海運が有機的に一体となつて組み合わせてこそ,はじめてその機能を十分に発揮できるのであります。(g)現在国鉄は,その経営努力にもかかわらず,累積赤字が1兆2,000億円に達しております。



第71回(国会) 施政方針演説



問1 この下線(a)の期間(1945年~施政方針演説時の1973年)にあてはまらないものを1つ選べ。

ア  日本万国博覧会が大阪府で開催される

イ  三島由紀夫が自衛隊駐屯地で割腹自殺する

ウ  新東京国際空港が開港する

エ  国産初の人工衛星「おおすみ」が打ち上げられる

オ  カラーテレビの放送が始まる


問2 下線(b)の時の日中の外務大臣の組み合わせとして正しいものはどれか。

ア 大平正芳 - 姫鵬飛

イ 園田直 - 姫鵬飛

ウ 大平正芳 - 周恩来

エ 園田直 - 黄華

オ 三木武夫 - 黄華


問3 下線(c)について、1ドル=360円から308円と円の切り上げが行われたが、この時の同意を何というか。


問4 下線(d)について、四大公害訴訟にあてはまらないものを1つ選べ

ア  江戸川漁業被害

イ  四日市ぜんそく

ウ  イタイイタイ病事件

エ  新潟水俣病事件

オ  水俣病事件


問5 下線(e)について、この時期に起きた地方都市の地価の高騰や、原油価格の上昇によって引き起こされた激しい物価の上昇を漢字四字で記せ


問6 下線(f)について、新幹線網や高速道路網によって、地方都市と大都市を結びつけることで地方を振興させる政策構想は何か


問7 下線(f)について、1987年に民営化されるが、この時の内閣総理大臣は誰か


問8 この施政方針演説を行った人物は誰か。



解答解説

問1 この下線(a)の期間(1945年~施政方針演説時の1973年)にあてはまらないものを1つ選べ。

ア  日本万国博覧会が大阪府で開催される → 1970年

イ  三島由紀夫が自衛隊駐屯地で割腹自殺する → 1970年

ウ  新東京国際空港が開港する → 1978年

エ  国産初の人工衛星「おおすみ」が打ち上げられる → 1970年

オ  カラーテレビの放送が始まる → 1960年


ということで正解はです。建築が着手されたのは1966年ですが、開港されるまでに時間がかかりました(紆余曲折がありますので、詳しく知りたい方はお調べください)。

なかなか判断に迷うものもありますが、全て山川出版社の用語集に記載があります。

いわゆる文化史のジャンルになり、いつ頃のことか?についてもおさえておきましょう。


問2 下線(b)の時の日中の外務大臣の組み合わせとして正しいものはどれか。

1972年の日中共同声明であり、総理大臣・田名角栄、外務大臣・大平正芳です。

中国側の首相は周恩来(しゅうおんらい)、外相は姫鵬飛(きほうひ)です。


★★★ワンポイント★★★

1978年の日中平和友好条約の時の外相は、日本:園田直(福田赳夫内閣) 中国:黄華 です。
問3 下線(c)について、1ドル=360円から308円と円の切り上げが行われたが、この時の同意を何というか。

1971年8月のアメリカの金・ドル交換停止を受けて、同年12月ワシントンのスミソニアン博物館で開かれた10ヵ国財務相会議で通貨調整を行いました。

この場所にちなんでこの時の合意をスミソニアン協定といい、これが正解となります。

しかし、その後もドルに対する信頼は低下し続けるので、国際通貨の為替相場を固定することは困難になった結果、1973年までに各国は変動為替相場制に移行していきます。


問4 下線(d)について、四大公害訴訟にあてはまらないものを1つ選べ

ア  江戸川漁業被害 → あてはまらない

イ  四日市ぜんそく → あてはまる

ウ  イタイイタイ病事件 → あてはまる

エ  新潟水俣病事件 → あてはまる

オ  水俣病事件 → あてはまる


正解の(江戸川漁業被害)は1958年に起きた製紙工場の黒い排水が江戸川に放流されたことによる公害です。

残りの4つが四大公害訴訟ですので、必ずおさえておきましょう。


問5 下線(e)について、この時期に起きた地方都市の地価の高騰や、原油価格の上昇によって引き起こされた激しい物価の上昇を漢字四字で記せ


狂乱物価が正解になります。列島改造政策による地価・物価の高騰、金融緩和による過剰流動性が起きてきた時に、第一次オイルショックによる原油価格の高騰が重なり、消費者物価が大きく上がりました。


問6 下線(f)について、新幹線網や高速道路網によって、地方都市と大都市を結びつけることで地方を振興させる政策構想は何か


日本列島改造論が正解になります。開発の候補地にあげられた地域では、土地の買い占めが行われて地価が急激に上昇するなど、上記の狂乱物価の1つの要因になりました。


問7 下線(f)について、1987年に民営化されるが、この時の内閣総理大臣は誰か


国鉄の民営化と言えば、中曽根康弘内閣で行われた出来事です。国鉄以外にも電電公社、専売公社の民営化が行われています。


問8 この施政方針演説を行った人物は誰か。


日中国交正常化、日本列島改造論とくれば田中角栄が正解になります。


戦後の有名な総理大臣の1人ですので、前後の出来事も含めて覚えておきましょう。


本日もお読みいただきありがとうございました。



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