偏差値40から早稲田独学合格のおススメ参考書(現代文)

早稲田に独学合格

以前このブログで、偏差値40から本番では満点に!?早稲田逆転合格を実現する現代文の解き方をご紹介しました。

この中で現代文は解き方も大切ですが、なぜそういう結論になったのか?という思考のプロセス、根拠追いは非常に重要という話をしました。

これをさらに深く掘り下げると、思考のプロセス、根拠追いができる参考書を選ぶことが重要になります。

良質な参考書を使えば、良質な思考力が身につきます。逆に言えば、根拠の説明に乏しい参考書を選んでしまえば、乏しい思考力しか身につきません。

私の場合は、幸運にも前年早稲田に現役合格した先輩から、テキストを譲っていただきました。

『早稲田現役合格』の第一歩は戦略を立てる事から

身近な成功者のやり方に従う!というのが物事を最短で成功させることの鉄則ですが、参考書をそのまま使うというのは王道パターンです。

私も受験生の状況にあわせておススメの参考書を分けていますが、そのいくつかをご紹介します。


出口現代文の実況中継①②③(語学春秋社)


現代文といえばコレ!というバイブル的な参考書です。全部で18回の講義がありますが、私はこの参考書だけで現代文の読解の型が身につきました。

この参考書のいいところは多すぎて紹介しきれないのですが、以下のように「読解の基本ルール」という形で、あらゆる問題で使える解き方がのっている点です。

読解の基本ルール①

次の文章を読んで、あとの問に答えよ

→現代文の解答の根拠はすべて本文中にある

→本文に書かれていないことは一切無効である

読解の基本ルール⑤

選択肢が二つ残ったら、相違点を見比べて本文で決定する


この解き方に基づいて、それぞれの文章では何が書かれているか?なぜその選択肢になるのか?という思考のプロセスが明快です。

解説が非常に充実しており、例えば①では問題が50ページに対して、解説は236ページと圧倒的に充実しています。

文章は変わっても、現代文の解き方に再現性があることを気づかせてくれた参考書です。何を使って勉強しようか?と迷っている受験生については、おススメです。



出口現代文の実況中継①



出口現代文の実況中継②



出口現代文の実況中継

大学入試 全レベル問題集 現代文(旺文社)


受験時代にこのシリーズを使った受験生も多いのではないでしょうか。

分かりやすい特徴としては①の基礎レベルから、⑥の国公立大レベルまで学力に応じて6段階の問題集があります。

全ての問題集に一言要約があり、④~⑥には200字要約がついています。

読解力=要約力ですので、①まず本文を読んで何が書いてあるか?を要約する、②一言要約(+200字要約)を見て自分の要約力がどの程度あるかを確認する、の順で全問題を解くと自分の読解力を測ることができます。

また迷いそうな選択肢には「チョイマヨ」の印がついており、なぜその選択肢にしたのか?という思考のプロセスを振り返りやすくなっています。

早稲田を受験する生徒であれば、偏差値40からの逆転合格を狙う受験生は①基礎レベル、③私大標準レベル、④私大上位レベル、⑤私大最難関レベルを解くことをおススメします(すでに現代文の型を取得できている生徒偏差値50以上であれば、③④⑤)。


①基礎レベル



③私大標準レベル



④私大上位レベル



⑤私大最難関レベル

早稲田の国語(教学社)


早稲田に合格するなら、早稲田の問題を解くことが何よりの近道です。早稲田の受験生であれば、絶対に手元に置いてほしい1冊です。

古典の問題も含まれているので、現代文の問題は全27問のうち11問ですが、全学部の問題を解くことができます。

全問題で意味段落の整理が行われ、通常の赤本と比較すれば解説に力を入れています(早稲田の国語に限らずですが、赤本シリーズは○○<大学名>の●●<科目>の充実ぶりが目立ちます)。

早稲田の全学部の問題を網羅的に解きつつ、一定の解説量がある問題集ですので、早稲田受験者には必須の1冊です。


「何」の参考書を使うかより、「どう」使うか


今回ご紹介した参考書はそれほど多くないかもしれませんが、それには理由があります。

こういった参考書は何を使うかも大切ですが、それ以上にどのように使うか?の方が重要になります。

私が参考書を紹介した理由は、なぜそういう結論になったのか?という思考のプロセス、根拠追いに適しているからです。

現代文の成績が伸びない生徒は、この思考のプロセス、根拠追いをほとんど行っていません。具体的には問題を読んで、「なぜその根拠になるのか?」を書いていません。

逆に成績が伸びる生徒は、この問題の正解を●●としたのは、××という理由…ということを問題用紙に書いています。

参考書は同じものを擦り切れるまで使え!とよく言われますが、現代文も同じです。

ただし現代文の場合は答えを覚えるのではなく、なぜその答えになったのか?を徹底的に理解し、自分のものにするところに大きな違いがあります(もちろんこの思考は他の科目でも問われますが、現代文はその比重が圧倒的に大きいのです)。


語彙や漢字、読解力はどうするのか?


そもそも現代文の問題を解くうえで、漢字や語彙などが分からなければどうしようもない…という疑問があるかと思います。

こういった参考書を買って勉強するのも1つの方法です。しかし、偏差値40から逆転合格するうえでは、こういったことに時間を割いている余裕がありません。

そもそも英語や古典のように全く読めないというのでは、手も足も出ませんが、現代文は日本語で書いてありますのである程度は読むことができます。

私のおススメはこういった参考書は辞書代わりに使うことです。つまりはまず問題を解いて変わらない漢字や語彙があれば、都度調べていくというやり方です。

現代文は何よりも読解の型を得ることですので、それを行える参考書の準備を優先しましょう。


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