こんにちは、坂上です。
宅建に独学で一発合格、働きながら合格を目指す受験生を支援しています。
宅建はすぐに点数になるとことろ、なかなか点にならないところがありますが、働きながら勉強をする人であれば、とにかくコスパを重視しましょう。
問45~問50はここ数年毎年同じ構成になっていますが、問50の建物は30分勉強すれば1点取れますので、この問題の得点の仕方について紹介いたします。
建物は誤っているものを選ぶ
問50の建物の問題は、最も不適当なものはどれか?つまり誤っているものを探す問題です。
これは平成18年以降、同じですので、今年も同じように最も不適当なものを探す問題が出題されることが予想されます。
これは誤っているものを探すのと同じ解き方で解く事ができます。
誤っているものを探す問題は、時間の無い時には時間を省略することができますし、建物の問題は比較的誤っているものが見つけやすい文章になっています。
建物の問題は構造重視
建物の問題は構造(○○構造はで始まる問題)もしくは材料(木材は・・・などの問題)に関する問題です。
そして出題は構造に偏っています。
具体的にはこの10年・40の選択肢のうち、構造が30個、材料が10個と数値から見ると圧倒的に構造を重視しています。
4つの構造をおさえる
構造でおさえて欲しいのは以下の4つの構造です。
木造(集成木造構造も含めて)
鉄骨構造
鉄筋コンクリート構造
鉄骨鉄筋コンクリート構造
この4つだけで30個の構造の問題のうち、21個を占めます。
というのも不動産業界で働いていると分かりますが、日頃扱う物件はほぼこの4つの構造におさまります。
そうであれば問題としても多く扱う、というのは自然な流れです。
木は水を含むと弱くなる
材料関係で覚えておいた方がいいのが、木と水分(含水率や湿気など)に関する問題です。
簡単に言えば、木は水分を含むと弱くなる(含水率が大きい)、乾燥させた方が強い(含水率が小さい)という事が繰り返し聞かれています。
その数、何とこの10年で5回!そのうち2回が正解の選択肢になっています。
2年連続で出ていますので、今年出るかどうかは分かりませんが、出題されればチャンス問題ですので、必ず解きましょう。
具体的には以下のように出題されています。
(平成30年)木造建物を造る際には、強度や耐久性において、できるだけ乾燥している木材を使用するのが好ましい。
(平成29年)木材の強度は、含水率が小さい状態の方が低くなる。(最も不適当→正解の選択肢)
(平成27年)木造は湿気に強い構造であり、地盤面からの基礎の立上がりをとる必要はない。(最も不適当→正解の選択肢)
(平成24年)木造建物の寿命は、木材の乾燥状態や防虫対策などの影響を受ける。
(平成22年)木材の強度は、含水率が大きい状態のほうが小さくなる。
では実際には問題ではどのように扱われているかを見てみましょう。
問題演習
平成30年・問50
建築物の構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.木造建物を造る際には、強度や耐久性において、できるだけ乾燥している木材を使用するのが好ましい。
2.集成木材構造は、集成木材で骨組を構成したもので、大規模な建物にも使用されている。
3.鉄骨構造は、不燃構造であり、耐火材料による耐火被覆がなくても耐火構造にすることができる。
4.鉄筋コンクリート構造は、耐久性を高めるためには、中性化の防止やコンクリートのひび割れ防止の注意が必要である。
さあ、どうでしょうか?
解説(これまでの内容の確認)
1.木造建物を造る際には、強度や耐久性において、できるだけ乾燥している木材を使用するのが好ましい。
出ました!先ほどの木材に関する問題です。
良く出るので必ず覚えておきましょう、選択肢自体は適当です。
2.集成木材構造は、集成木材で骨組を構成したもので、大規模な建物にも使用されている。
構造に関する問題、そして木造を扱っています。
良く出るので必ず覚えておきましょう、選択肢自体は適当です。
3.鉄骨構造は、不燃構造であり、耐火材料による耐火被覆がなくても耐火構造にすることができる。
構造に関する問題、そして鉄骨構造を扱っています。
良く出るので必ず覚えておきましょう、選択肢自体は不適当、これが正解の選択肢です。
ちなみに同じような問題が平成21年、平成24年に出題されています。
4.鉄筋コンクリート構造は、耐久性を高めるためには、中性化の防止やコンクリートのひび割れ防止の注意が必要である。
構造に関する問題、そして鉄筋コンクリート構造を扱っています。
良く出るので必ず覚えておきましょう、選択肢自体は適当です。
建物の問題は出題範囲は幅広いのですが、良く出る内容は限られています。
良く出る範囲を覚えて、対応ができない問題は、他の受験生にとっても同じです(つまり差がつかない)。
少し勉強すれば解けるようになる範囲ですので、過去問や予想問題を解いて必要最低限の知識を身につけましょう。
今回もお読み頂きありがとうございました。
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