予想合格点出しました!2020年度宅建講評

宅建に独学合格

こんにちは、坂上です。

働きながら宅建に一発で合格、その経験を通じて毎年宅建の受験者を支援しています。

さて、2020年度(令和2年)の宅建が終わりました。

私も受験したことがあるから分かりますが、2時間の試験でもどっと疲れたと思いますし、試験当日までかなり勉強されたと思います。ゆっくりと休んでください。

毎年問題の講評と参考までに予想合格点を出していますが、2020年度も行います。



予想合格点:37点前後


問題の難易度や受験生の点数の取り方を見ると37点前後になる見立てでいます。

個人的には36点だと低く、39点だと高いと思いますので、37~38点と考えています。

資格の大原39±1、日建学院38±1、LEC37±1、ユーキャン36±1と各社の見解も分かれており、非常に読みにくい年度です。

以下に、各単元の2020年度の簡単な講評をまとめました。

権利関係は民法改正初年度らしい、宅建業法・法令上の制限・その他などは、かなり取りやすかった印象を受けます。

40点以上の受験生は宅建業法、法令上の制限・その他はほぼ満点の報告を受けていますが、そりゃそうだ…という問題です。

権利関係は改正点を中心に、宅建業法・法令上の制限その他については、徹底的に勉強をした受験生と相性のいい年でした。

①権利関係(問1~14)


民法改正があり、最も注目された単元です。

問1から地役権と珍しいところが出たので、ペースが乱された方も多いかと思います(問1も内容自体はそれほど難しくないはずです。最悪知識がなくても常識で解ける)。

問3の判決文も読めばわかる問題(知識でも解ける改正初年度らしい問題)ですが、判決文が短すぎる事が考えすぎにつながった受験生もいたのではないかと思います。


問4の敷金に関する問題は民法改正初年度の典型的な問題です。

問6の錯誤の取消も民法改正初年度の典型的な問題です(相手方が表意者と同じ錯誤に陥ってた時は、錯誤による取消ができる)が、事例で出されたか・・・という印象です。

問7・8・9はあまり見ない論点ですので、取れなくても仕方ないという問題です。

問10は時効でも取得時効が出ました。これは12月は消滅時効か!?と思わせるような問題でしたが、このあたりは差がつきそうな感じがします。

問14では配偶者居住権に関する出題されるなど、改正初年度の影響がところどころで見られました。

改正点のうちの基本的な問題は、通常の勉強で十分対応可能な内容ですが、意識的に対策をしていた受験生であれば、まず解けた内容だと思います。

問11・12が借地借家法(解きやすかったと思います)、問13が区分所有法(1の選択肢がなかなか混乱させますが、½以上は過半数ではありません…これぞひっかけです)、問14が不動産登記法(難しい)という構成は例年通りです。

傾向としては2019年度の問11のようにケース①・②と違うパターンで考えさせる問題が増えており(問2・問9)、今後は複数の論点を整理しながら問題を解く、という練習がより必要になりそうです。

②法令上の制限(問15~22)


法令上の制限は良く出る範囲や数値の語呂合わせを中心に勉強するのが一番コスパのいい勉強法です。

そして2020年度の宅建でも、問16(開発許可)、問19(宅地造成等規制法)、問21(農地法・簡単)、問22(国土利用計画法・簡単)が出題されました(それぞれの対策の仕方にリンクを貼っておきます)。

数値を覚えておけばいい問17(建築基準法)、2019年度の改正点である老人ホームの廊下・階段が容積率の算定時の延べ面積に不算入が問われた問18(建築基準法)などはチャンス問題だったと思います。

解けないかな・・・と思うのは問15・問20(難しい)あたりで、あとは全問正解をしておきたいところです。

③税・その他(問23~25)


印紙税、不動産取得税、不動産鑑定評価のセットでした。

3問とも過去に見た事があるような標準的な難易です(びっくりするくらい簡単なので、満点が取れます)。

合格するためには、法令上の制限・税その他で最低でも9問は正解しておきたいところです。


④宅建業法


個数問題は2019年度の6問から4問になりました(この個数問題の減少も解きやすくなった理由の1つです)。

基本的には例年と同じような問題が出ており、標準的な難易といえます。

問42では契約不適合責任が出題されるなど改正初年度らしい問題もありました(正解が2つある可能性の問題です、1と4が間違っている)。

問40のクーリング・オフなどはきちんと図を書いて解く!を習慣化する必要があることを感じさせます(今年では数少ないひっかけ問題に当てはまる問題です)。

問45(住宅瑕疵担保履行法)は、一瞬悩むかもしれませんが、消去法で解けます。

ひねりが無さ過ぎ・・・というか変に疑うと逆にひっかかるような基本的な問題ばかりですので、満点近い点数を十分に狙える年です。

出題者から真面目に宅建業法を勉強して欲しいというメッセージ・・・と私は捉えました。


⑤5問免除範囲


2020年度も例年と同じ問題構成になりました。

問題の出題のされ方も同じです。

問46(住宅金融支援機構法)は消去法で解く事ができます(本試験で受けたら、ちょっと迷いそうです)。

問47(景品表示法)も消去法で解く事ができます。

問48(統計)は簡単な問題です。事前に取り上げた通りの問題が出ました。


問49(土地)は思わず、えっ!こんな出題のされ方・・・と思いましたが、簡単に解ける問題です。

問50(建物)は本格的に構造の問題が出ました、これはなかなか難しい問題です。やはり5問免除は受けた方がいい…と感じさせた問題でした(この1問で不合格になるのは悔しい)。


10月受験者の方は12月2日(水)の合格発表を待ちましょう。

12月の受験生の方にとっては参考になる情報が満載ですので、早めに問題を解いてください。






今回もお読み頂きありがとうございました。

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