宅建は間違い探しの試験です!
ではなぜ間違い探す事が合格につながるのかと言えば、大きく3つの理由があります。
理由② 間違っている判断できれば、解答時間の短縮が可能だから
理由③ 正しい選択肢より、誤っている選択肢の方が多く出題されるから
以下、詳細に理由を説明していきます。
理由① 正しいと判断するより、間違っていると判断する方が簡単
まずは正しいと判断するより、間違っていると判断する方が簡単だから、を理解するために、具体的な問題を見ていきましょう。
正解率は受験者全体で80.4%、合格者で90.7%の問題になります(LECさん調べ)。
1.Bが父から甲土地についての賃借権を相続により承継して賃料を払い続けている場合であっても、相続から20年間甲土地を占有したときは、Bは、時効によって甲土地の所有権を取得することができる。 2.Bの父が11年間所有の意思をもって平穏かつ公然に甲土地を占有した後、Bが相続によりその占有を承継し、引き続き9年間所有の意思をもって平穏かつ公然に占有していても、Bは、時効によって甲土地の所有権を取得することはできない。 3.Aから甲土地を買い受けたCが所有権の移転登記を備えた後に、Bについて甲土地所有権の取得時効が完成した場合、Bは、Cに対し、登記がなくても甲土地の所有者であることを主張することができる。 4.甲土地が農地である場合、BがAと甲土地につき賃貸借契約を締結して20年以上にわたって賃料を支払って継続的に耕作していても、農地法の許可がなければ、Bは、時効によって甲土地の賃借権を取得することはできない。
例えば選択肢4について、この文の内容が正しいと判断するためには
①賃借権が時効取得できるのか?
②農地法の許可がいるのか?
という2つの論点が果たして正しいのか?を正確に知っている必要があります。
この場合の時効の条件って、20年でよかったんだっけ?など細かい点を気にすれば、さらに正確な知識が必要になります。
このようにどこか一つでも間違っていれば正しい選択肢にはなりませんので、正しいものを、正しいと判断する事は、非常に難しいのです。
特に問題文が長くなればなるほど、確認しなくてはいけない内容も多くなりますので、難易レベルは上がります(私は長い文章を正しいか判断するのは大嫌いでした)。
ちなみにこの選択肢の場合は、時効取得できますので、この選択肢は誤っています(正しい選択肢は3です)。
理由② 間違っている判断できれば、解答時間の短縮が可能
宅建においての理想は、全選択肢の正誤判断が出来る事です。
しかし、試験本番ではそんな悠長なことは言ってられず、時間が足りなくなる状況に陥る事があります(本番の私がまさにそうでした)。
そんな時に役に立つのが、ある正しいもの、あるいは間違っている(誤っている)ものを1つ選ぶ問題です。
このタイプの問題で、明らかに正しいもしくは間違っている(誤っている)ものを見つけられれば、他の選択肢を読み飛ばすことができます。
基本的にはこのやり方(切り上げ法)はリスクもあるためお勧めしないのですが、2つの条件が揃った時は使ってもいいと考えています(私も本番で実践)。
その2つの条件とは以下のようなものです。
2.明らかに誤っている点を見つけられた場合
理由①で見てきた通りなのですが、間違っている部分についてはどこか一部分でも見つけられれば、問題を解く事ができます。
常に使う事はお勧めしませんが、問題を解くテクニックの1つとして覚えておいて損はありません。
理由③正しい選択肢より、誤っている選択肢の方が多い
宅建の選択肢約200題のうち誤っている選択肢の方が多くなっています。
単純に考えて誤っている選択肢の方が多いわけですから、誤っている選択肢を見つける力を鍛えた方が有利になります。
そして3つの理由からも分かりますが、宅建という試験に効率的に合格するためには、間違っている箇所がないか?を探す事です。
宅建という試験は大きく3つの問題に分けられますが、いずれも間違い探しという視点で問題を解く事ができます。
このように間違っている点を見つけられれば、全ての問題を解く事ができます。
今後問題を解く時は、間違っている選択肢を探すというやり方を試していただければと思います。
今回もお読み頂きありがとうございました。
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