宅建の問47・景品表示法を攻略する

宅建に独学合格

こんにちは、坂上です。

宅建に独学で一発合格し、そのノウハウを活かして宅建の受験者を支援しています。

問45~問50はここ数年毎年同じ構成になっています。

問47の景品表示法はその中でも一番対策が取りづらく、ポイントを覚えるだけでは解けないのですが、「常識で解く」を徹底すれば正解に近くなります。

宅建は世の中の常識を問われることも多々あり、普通に考えればこれでは?で解ける問題もありますので、その解き方をご紹介します。


景品表示法は正しいものを選ぶ




正しいものを選ぶのか、誤っているものを選ぶのかで問題を解く心構えが違う!というお話を以前させて頂きました。


景品表示法は平成6年の出題開始以来、ずっと正しいものを選ぶ問題です。


範囲が広い問題になるため、知識というより、こんな広告はだめだろ!という常識的な判断がものをいう問題です。


正しいもの=一番あり得そうなものを選ぶのがポイントになります。


これまで同様、過去問を扱いますが、どれが一番常識的か?という判断力を磨きましょう。


どれが一番常識的か?で判断しよう①




平成30年・問47


宅地建物取引業者が行う広告に関する次の記述のうち、不当景品類及び不当表示防止法(不動産の表示に関する公正競争規約を含む。)の規定によれば、正しいものはどれか。


1.新築分譲住宅について、価格Aで販売を開始してから3か月以上経過したため、価格Aから価格Bに値下げをすることとし、価格Aと価格Bを併記して、値下げをした旨を表示する場合、値下げ金額が明確になっていれば、価格Aの公表時期や値下げの時期を表示する必要はない。


2.土地上に古家が存在する場合に、当該古家が、住宅として使用することが可能な状態と認められる場合であっても、古家がある旨を表示すれば、売地と表示して販売しても不当表示に問われることはない。


3.新築分譲マンションの広告において、当該マンションの完成図を掲載する際に、敷地内にある電柱及び電線を消去する加工を施した場合であっても、当該マンションの外観を消費者に対し明確に示すためであれば、不当表示に問われることはない。


4.複数の売買物件を1枚の広告に掲載するに当たり、取引態様が複数混在している場合には、広告の下部にまとめて表示すれば、どの物件がどの取引態様かを明示していなくても不当表示に問われることはない。



さあ、どうでしょうか?







ちょっと難しい問題ですね。


いつも指標にしているLECさんの正解率でも56.3%の正解率です。


さすがに3と4は違うのでは?と判断するのが常識的な判断です。


しかし、1のタイプの広告は家に来るチラシなどで、また不動産業界で働いていれば2のタイプの広告も見た事はあると思います。


選択肢1、価格を2つ表示する二重価格表示は、原則禁止されていますが、いくつかの要件を全てクリアすれば表示する事が出来ます。


そのうちの1つが、過去の販売価格の公表時期及び値下げの時期を明示なのですが、はっきり言えば細かい知識です。


正解は選択肢2なのですが、古い建物のついた土地を売り地として表示する事はよくあります。


こういう不動産は古い建物を取り壊して、新たに建物を建てる(つまり土地を買うのと同じ)という目的で売買される事は多いです。


常識を踏まえた判断は、不動産への興味からもできますので、こういう時は答えをひねり出してみましょう。


ではもう1年分見てみましょう。



どれが一番常識的か?で判断しよう②




平成29年・問47


宅地建物取引業者がインターネット不動産情報サイトにおいて行った広告表示に関する次の記述のうち、不当景品類及び不当表示防止法(不動産の表示に関する公正競争規約を含む。)の規定によれば、正しいものはどれか。


1.物件の所有者に媒介を依頼された宅地建物取引業者Aから入手した当該物件に関する情報を、宅地建物取引業者Bが、そのままインターネット不動産情報サイトに表示し広告を行っていれば、仮に入手した物件に関する情報が間違っていたとしても不当表示に問われることはない。


2.新築の建売住宅について、建築中で外装が完成していなかったため、当該建売住宅と規模、外観等は同一ではないが同じ施工業者が他の地域で手掛けた建売住宅の外観写真を、施工例である旨を明記して掲載した。この広告表示が不当表示に問われることはない。


3.取引しようとする賃貸物件から最寄りの甲駅までの徒歩所要時間を表示するため、当該物件から甲駅までの道路距離を80mで除して算出したところ5.25分であったので、1分未満を四捨五入して「甲駅から5分」と表示した。この広告表示が不当表示に問われることはない。


4.新築分譲マンションについて、パンフレットには当該マンションの全戸数の専有面積を表示したが、インターネット広告には当該マンションの全戸数の専有面積のうち、最小面積及び最大面積のみを表示した。この広告表示が不当表示に問われることはない。


さあ、どうでしょうか?







これも2択で迷いそうな問題です。


さすがに選択肢1・2が正しいとは判断しないでしょう。


そして選択肢3と4を見た時、何となくですが選択肢3は消費者に不利なのでは?と判断できそうです。


また大きな分譲マンションで、専有面積43.23㎡~81.70㎡のような表示を見た事はないでしょうか。


これが選択肢4ですので、一番常識的な内容=正しい(正解の選択肢)と判断できます。


直前予想模試での対策がはまる





実際に解いてみていかがでしょうか?


何が一番常識か?というのは、知識をつけるというより判断力を磨く必要があります。


そしてこのように対策が立てにくい問題は、直前予想模試での対策がはまります。


過去問+何問か予想問題を解けば十分な範囲ですので、感覚を磨いて本番に臨みましょう。


今回もお読み頂きありがとうございました。




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