こんにちは坂上です。
30代で2回転職をしており、不動産業界では採用する側にもいたことがあります。
宅建を取る分かりやすいメリットは就職・転職に有利になる…と言われていることですが、これは本当でしょうか??
その一般的な理由としては、宅建士には独占業務があるからです。
②重要事項説明書面への記名押印 重要事項説明書に記名と押印をおこないます。
③契約書(37条書面)への記名押印 重要事項説明書(35条書面)を契約締結前に交付した後、記名と押印をおこないます。
またこれ以外に大きいのが、宅建業者は従業員5人につき宅建士1名以上の設置義務があります。つまり上記の実務を行う、行わないにかかわらず宅建業を営むためには宅建士が必要です。
とここまでは完全な一般論ですが、宅建士の資格を持っている私が資格を活かして転職を…と実際に動いた場合どのような待遇が待っているか?をリアルに実践してみました。
また私自身がこれまでの企業では採用する方を経験したことがありますので、採用側の視点からも情報提供ができればと思います。
私が利用した転職の方法は3つ
転職の方法はいくつかあります。私も2回転職を経験しましたが、以下の3つ方法を使って転職先を検討しました。
それぞれ一長一短ありますが、プラットフォームの特徴は以下の通りです。
BIZREACH(ビズリーチ)、リクルートエージェント、doda(デューダ)、マイナビエージェント…など転職のプラットフォーム(求人サイト)は多々あります。
私は2回とも大手のプラットフォームに登録をしており、2回ともその企業とパイプの太い企業に転職をしました。
1度目は教育業界(大企業)から不動産業界(ベンチャー企業)、そして2回目は不動産業界からIT業界(ベンチャー企業)、業界も職種も企業規模も全く違う転職です。
本人も全く考えていなかった会社を提案され、最初は本当に驚いたのですが、さすが人事のプロ…と納得するくらい自分にマッチした企業を提案してくれました。
よく珍しいキャリアの積み方ですね…と言われるのですが、プラットフォームを通してのエージェントからの後押しがなければ、こういったキャリアの積み方はできないと思っています。
ちなみに会社の採用フォームから申込み、人脈の活用についてもまとめていますので、気になる方は合わせてお読みください。
プラットフォームを利用した転職の流れ
私の場合は登録時には細々とした情報を求められず、履歴書や職務経歴書についてはエージェントとコンタクトを取る際に提出するという流れでした。
すると翌営業日にはプラットホームの運営会社(リクルートさんなど)から連絡が来て、面談(ヒアリング)の日程を決める…という基本的な流れになります。
またプラットホームに登録をしている企業(エージェント)からもスカウトを受ける場合があります。エージェントによってパイプを持っている企業(転職先)が全然違いますので、明確にこれ!という方針がない人は幅広くエージェントと接点を持つことをおススメします。
私の場合、同じエージェントから何名もその会社に入社していました。会社は求職者自身もですが、誰からの推薦なのか?をよく見ています。
これは転職をするとよく分かるのですが、企業とエージェントの関係性がかなり構築できていることが分かります。
それを考慮すると自分の積みたいキャリアに対して、どのエージェントが強いパイプを持っているか?をよく考えて登録をする必要があります。
転職エージェントの強みを利用する
これまでお伝えしたように、エージェントにはそれぞれ強みがあります。
宅建を持っていれば転職に有利なのか?を検証する事が今回の目的ですので、宅建に強いエージェントに登録してみました。
それは【宅建Jobエージェント】です。
名前もそのままだろ!と思いましたが、ある意味分かりやすさは武器です。
このエージェント、サイトにも書かれていますが30秒で登録ができます!
まず希望の働き方・住んでいるところ・生まれ年(年齢)を入力します。
次に就業状況・不動産業界の経験年数を入力します。
その次に希望の転職時期・希望の職種(複数選択可)を入力します。
最後に名前・携帯電話番号・(任意で)メールアドレスを入力します。
以上で終わりです。とにかく楽!!!
土曜日の夜に登録をしたところ、日曜日の午前中に営業担当から連絡がかかってきました。
宅建Jobエージェントのヒアリング項目
宅建Jobエージェントから私が聞かれた項目は以下の内容です(時間がないと伝えると15分程度で終了)。
【転職先の条件】 ・給料 ・通勤時間 ・職種 ・出勤日/勤務時間 ・資格の有無(宅建持っているか?) ・転職の時期
するとLINEから以下のようなメッセージが来ます。
私も驚いたのですが、このエージェントとのやり取りはLINEです。
この後「坂上です」のようにメッセージを送ると、希望する求人が送られてきます。
宅建Jobエージェントから私に来た求人情報
宅建Jobエージェントから私にきた求人情報は以下のようなものでした。
宅建業界の求人には自信がある…とのことでしたが、大手というよりニッチだが強みのある不動産会社の求人という印象です。
それ以外にも色々話を聞きましたが、不動産業界への転職はコロナ禍ということもあり、なかなか厳しいようです(求人が3割減)。
ただし業界経験者や業界未経験でも宅建保有者に対しての求人ニーズはそれほど変わらない!とのことでした。
採用側から見た「宅建士」の価値 狙うべきは営業事務!
私は不動産業界の時に採用の経験もしたことがあります。
不動産で特に営業に力を入れている会社で、営業の宅建合格率は非常に低いです。
なぜならば不動産業界の営業はインセンティブの収入が多いため、勉強して資格手当(1万~5万円)をもらうよりも、営業をして稼ぐ方が効率がいいからです。
ところが、宅建業者は従業員5人につき宅建士1名以上の設置義務があります。
そのため、経営側は宅建士の人数に相当敏感です。
そこで営業以外の採用の場合、宅建の資格を持っているか?はかなり重視していました。
一般的には人柄やスキル、経験などが重視されます。もちろん不動産業界の場合も基本的には同じですが、「宅建業者は従業員5人につき宅建士1名以上の設置義務がある」という強烈な制約がありますので、本来の採用基準よりは若干緩くなる傾向があります。
私はある程度選考が進んだ段階で採用に関わりましたが、「んっ!?」と思う場合は、だいたい宅建を持っていました。
そしてこれは私の会社だけではなく、退職した事務の人が他の会社(不動産業界)に転職する場合でも、同じことが言えるようでした。
それだけで採用するわけではないが、実際には有利に働いている…というのが採用側に立った時の感触です。
結論
やはり宅建を持っていると不動産業界への転職は有利、特に業界未経験者の場合は、有利に働きそうです。
まだお持ちでない方は宅建の将来のキャリアアップのために引き続き宅建学習を、すでに取得にしており、転職をお考えの方はエージェントに登録して話を聞いてみてはいかがでしょうか。
今回もお読み頂きありがとうございました。
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