宅建に3ヶ月で合格するならコレ!学習時間とスケジュール

宅建に独学合格

こんにちは、坂上です。

宅建に独学で合格、その後毎年多くの受験生の独学合格を支援しています。


宅建に合格するには一般的には250~300時間が必要と言われています。

私の場合は、安全策としてさらに50時間程度プラスして勉強をしましたが、250~300時間あれば、具体的には以下のような勉強ができます。


◆ テキスト+問題集の内容を最低3周できる

◆ 50問1セットの問題演習(過去問など)が10回以上できる



言ってしまえば、これだけでの勉強をすれば独学でも宅建に合格できるということですので、宅建に独学で合格する勉強の仕方は非常にシンプルです。

勉強の仕方としてはテキスト → 問題集(基本は全て過去問) を3周して、50問1セットの問題集(主に過去問)の順番になります。
 

このスケジュールを9か月・6か月・3か月の3つのパターンではどのように学習するか?またそれぞれメリット・デメリットがありますので、それも合わせてご紹介します。

私は3ヶ月で受かります…のような人は、下まで飛ばしてお読みください。



9か月で宅建に独学合格!のスケジュール

余裕を持ってじっくり学習



まずは余裕を持って勉強する9か月での宅建独学のスケジュールです。

私はこのスケジュールで勉強をしましたが、私の指導経験では、この時期までに勉強する人は全体の1割未満です。

【メリット】

☆ テキスト+問題集の内容を最低3周、50問1セットの問題演習が10回以上できる

☆ 1日あたりの勉強時間が少ないので、負荷がかからない

☆ その結果、合格率が非常に高い(真面目にやれば8~9割は合格します)

【デメリット】

★ 学習期間が長くて途中で中だるみする(ただし、中だるみしても立ち直る時間もある)



このスケジュールで勉強した人はほとんど合格しているのですが、宅建受験者においては少数派です。

まだまだ宅建の受験は先の話だし…というのがその理由なのですが、宅建の合格率約15%=受験者の少数派ということも付け加えておきます。

この勉強の仕方ですと、1周目・2周目に半年(2月~7月)かけることができるうえに、GWや夏休みといった長期休暇中も日頃と同じ学習時間で合格できます。

そして残りの3か月(8・9・10月)で、3周目と過去問(=仕上げ)をじっくり解くことができるので、目安で言えば合格点+3点以上で合格することができます。


6か月で宅建に独学合格! のスケジュール

現実的にはこのスケジュールで合格!が多い



不動産業界に就職、5問免除の講習など宅建を意識する人が増えはじめる時期です。

それでもこの時期までに勉強を開始する受験生は全体の3割程度(先ほどの9か月以前の受験生も含む)、まだまだ多くの受験生は本格的な勉強を始めません。

【メリット】

☆ テキスト+問題集の内容を最低3周、50問1セットの問題演習が10回以上できる

☆ その結果、十分合格率が高い(真面目にやれば6~7割は合格します)

【デメリット】

★ 中だるみ問題は引き続き残る

★ 1日あたりの勉強時間がやや増える(GWや夏休みで挽回可能)



このスケジュールで勉強した人も合格していますが、先ほどのスケジュールと比べて合格率が下がる印象です。

先ほどのスケジュールとはやや後ろ倒しになり、夏休み(8月)を含めて2周目までが終わる…くらいのペースで、9か月パターンよりGWや夏休みは多めに勉強をする必要があります。

9月・10月で3周目と過去問(=仕上げ)を行えるため、合格に必要な学習時間は足りますので、目安で言えば合格点+1~2点で合格できます。


9か月・6か月の学習内容



1日の勉強時間や全体のスケジュールの余裕に違いがあるだけで、9か月・6か月スケジュールの勉強の仕方・学習内容は変わりません。

【勉強の仕方】 テキスト  → 問題集   →  過去問など50問1セット

【学習内容】  権利関係  → 宅建業法  →  法令上の制限・その他



逆に言えば、この内容をこなせばほぼ確実に宅建に独学で合格できる…、そしてこれを無理なくこなすことができるのが、6か月以上の期間を確保して勉強することなのです。

私のテキスト・問題集では、全範囲が約40章に分けられていました。

40章ですので9か月のスケジュールであれば、1周目は1か月に10章(合計4か月)、2周目は1か月に20章(合計2か月)のペースで2周分が終わり、残りの3か月は3周目以上と過去問演習をやるだけというスケジュールが組めます。

これを6か月のスケジュールで組むのであれば、1周目は1か月に15~20章(合計2か月~2か月半)、2周目は1か月に20~25章(合計1か月半~2か月)のペースで2周分が終わり、残りの2か月は3周目以上と過去問演習をやるだけというスケジュールが組めます。

かなり大まかなスケジュールの印象を受けるかもしれませんが、ぶっちゃけて言うと余裕を持って勉強を開始すれば、「この時期には何をやるか?」のような細かいスケジュールはいりません。


3か月で宅建に独学合格!のスケジュール

3か月のスケジュールではデメリットが増えるが、何とかなる



合格しようとする受験生がそろそろ本格的に勉強しはじめます。

それでもこの時期までに勉強を開始する受験生は全体の半分程度です(先ほどまでの受験生も含む)。

えっ、では残りの受験生は?と言えば、さらにギリギリまで勉強をしません。

それでも合格する人はいるのですが、実は宅建という試験は真面目に受験するのは半分程度(それでも多く言い過ぎている感じがします…)なのです。

【メリット】

☆ 一気に集中して勉強することができる

【デメリット】

★ 内容を絞って勉強する必要があるので、点数の余裕はない

★ 1日あたりの勉強時間がかなり増えるので、途中で諦めがち

★ 休日のほとんどは宅建の勉強をする必要があるが、途中で諦めがち

★ 結果として合格率がグッと下がる(合格率3~4割)



パッと見て、デメリットが増えていますが、やり方次第ではまだまだ合格ができます。



3か月で宅建に独学で合格する方法



6か月以上と3か月のスケジュールでは、勉強の仕方や学習内容を変える必要があります。

6か月以上のスケジュール

【勉強の仕方】 テキスト  → 問題集   →  過去問など50問1セット

【学習内容】  権利関係  → 宅建業法  →  法令上の制限・その他

 

3か月のスケジュール

【勉強の仕方】 問題集   → テキスト  →  過去問など50問1セット

【学習内容】  宅建業法  → 権利関係(一部)  →  法令上の制限・その他



そして3か月の具体的なスケジュールは以下の通りです。

【8月】 まずは宅建業法を一気に仕上げます。

(理由)宅建業法はほぼ全範囲が頻出の問題となりますので、ここで高得点を取れない=不合格になるためです。



一番初めに行う事で、『時間がなくてできなかった!』を防ぐ事ができます。

①問題集(4択がおススメ)を解く→②解説を読む→③不明点はテキストで確認を覚えるまで繰り返してください。

目安としては3周やれば、使える知識が頭の中に入っていると思いますので、最初の2週間で1周目、次の1週間で2週目、その次の1週間で3週目… 夏休みをうまく利用すれば、  1周目を1週間で終わらせることができます。

【9月】 権利関係の頻出内容を集中的に勉強する。

(理由)宅建に落ちる人の大半が宅建業法に偏重した学習となりますが、権利関係で半分程度の点数を取らないと合格が厳しくなるからです。



このスケジュールで、権利関係を学習するポイントは「全部はやらないこと」です。

意思表示・時効・代理・相続・物権変動・抵当権・賃貸借・契約不適合責任・借地借家法・区分所有法・不動産登記法…まずはこの内容を最優先に行います。

そして債権譲渡・請負・相殺・不法行為・共有なども近年はよく出題されていますので、頻出内容を勉強した後で、余裕があれば学習しておきましょう。

【10月】 暗記中心の法令上の制限・その他を行う

(理由)単純暗記は一気に詰め込みがきくのと、本番までの期間が短ければ、忘れるというリスクを防ぐ事ができるからです。



基本的には過去問で出た、そして重要度の高そうな範囲だけでかまいません。

とにかく数値が出てくる範囲なので、以上(以下)なのか超えるなのかなども含めて正しく覚えましょう。


最後の1週間で勉強する内容



特に最後の1週間で行うと費用対効果が高いのは以下の内容です。

◆ 国土計画利用法のうち、事後届出が必要となる面積要件

◆ 農地法(3条と5条の取り扱い、無許可の場合の取り扱い、市街化区域内の特例など)

◆ 都市計画法(開発許可制度・農林漁業用建築物の建築など)

◆ 宅地造成等規制法(許可の要否、届出の要否・時期など)

◆ 固定資産税、不動産取得税、印紙税

このスケジュールにプラスして50問1セットの問題演習を、10月の休みなどに行っていくことで合格率が上がります。

3か月の期間で合格する王道パターンは、毎日コツコツ勉強して、最後に一気に追い込むです。

また独学だけでは合格しづらいタイミングになってきていますので、 LECウルトラ合格コース、スタケン、フォーサイトなど…基本的には動画で授業+テキストが一体になっている通信講座を使って勉強する受験生が合格している印象があります。

余裕を持って勉強を行う方が、合格率は上がりますので、早め早めにスケジュールを組んでいきましょう。


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